◇ お茶の種類 ◇


煎  茶


【製法】

新芽を蒸した後、揉みながら乾燥させます。 

 

【成分】

カテキン類、カフェイン、アミノ酸類、ビタミンC他 

 

【特徴】

さわやかな香りと、うま味・渋味が調和しています。カフェインやタンニン(カテキン)の含有率が高く、特にビタミンCは豊富。お茶と言えば一般的にこの「煎茶」のことを指します。 


深 蒸 茶


【製法】

普通の煎茶よりも蒸す時間を2~3倍ほど長くします。 

 

【成分】

カテキン類、カフェイン、アミノ酸類、ビタミンC他 

 

【特徴】

煎茶に比べ渋味が抑えられ甘みがあります。カルキ臭などにも強く、水の良し悪しにこだわる必要がありません。ただし普通煎茶に比べると香りは弱めです。浸出液は濃い緑色で、水道水でもおいしく飲めます。


く き 茶


【製法】

煎茶や玉露の仕上げ過程で、茎や茶軸を選別します。 


【成分】

カテキン類、カフェイン、アミノ酸類、ビタミンC他

 

【特徴】

煎茶とは風味が異なり、香りは若々しく、爽やかな味わいが特徴。茎茶は葉茶と違い、一度注ぐと二煎目から香味が薄くなります。 


粉  茶


【製法】

玉露や煎茶を製造する仕上げ加工工程で、細かくなった茶葉だけを集めます。

 
【成分】

カテキン類、カフェイン、アミノ酸類、ビタミンC他 

 

【特徴】

茶葉の成分が溶け出しやすく、鮮やかな色合いで味の濃いお茶。熱い湯で短い抽出時間で手早く淹れることができます。直接湯のみに入れて飲む粉末茶(回転寿司屋さんのお茶)とは別物です。 




玄 米 茶


【製法】

玄米を炊いて炒り、ほぼ同じ量の番茶や煎茶をブレンドします。 

 

【成分】

玄米、カテキン類、アミノ酸類、ビタミンC他

 

【特徴】

緑茶の風味と炒り米独特の香ばしさがあり、薄めでさっぱりとした口あたりです。玄米茶はカフェインが少なく、お子様やお年寄りの方にもお勧めのお茶です。 


焙じ茶


【製法】

番茶や大型煎茶を褐色になるまで強火で焙煎します。 

 

【成分】

タンニン・アミノ酸類、ビタミンC他

 

【特徴】

香ばしい香りが口の中をすっきりさせるので、食後のお茶として広く好まれています。ほうじ茶はカフェインやタンニンが少なく、お子様からお年寄りまで幅広くお飲みいただけます。   

 


玉  露


【製法】

新芽に覆いをかけ直射日光を避けて育て、煎茶と同じ工程で仕上げます。 

 

【成分】

カテキン類、カフェイン、アミノ酸類、ビタミンC他 

 

【特徴】

玉露は特にうまみの素となるアミノ酸の含有量が多く、逆に渋みの素となるタンニン(カテキン)などが少ないため、まろやかで濃厚な甘みがあります。福岡県八女産の玉露が特に有名。 


粉 末 茶


【加工法】

仕上げ加工後の茶を粉末状(パウダー)にします。

 
【成分】

カテキン類、カフェイン、アミノ酸類、ビタミンC他

 

【特徴】

茶葉をそのまま粉にしているので、カテキン・ビタミンC・E、食物繊維などの有効成分すべてを摂ることができます。回転寿司のテーブルによく置いてあるのはこのお茶です。従来の急須で煎じて飲むお茶とは飲み方が異なるため、味や香りには大きな違いがあります。