二番茶の仕入も大分終わりました。お疲れ様です。福島商店です。
6月に入ると、販売しているお茶は余り新茶と表記しなくなります。何故なら、もう今年の新茶に大体切替わっているから。
お陰で資材も通年のモノにシフトします。まぁ、たまにお客様の要望でまた新茶の資材を少し使ったりもしますが…今の時期だけですね。新茶の初取引が大体4月20日…そして5月2日が八十八夜となり、新茶の袋では、5月の一杯か6月の上旬までがおおよその提供時期となります。貼るシールの表記もです。そして以降は、通年商品となるので通常の資材に戻る訳です。お茶に関わらずですが、年間を通し、季節的なモノや時期的なモノで資材屋さんのカタログの資材も切替わっていきます。大体の1年の流れはそんな所です。まぁ、お茶によっては前年のモノが残っている場合もあります。お客様の中には新茶より古茶の方が良いと言う方も居ますし、時期だから季節だからと言って必ず新茶が…と言うケースばかりではありません。味や風味、そしてお客様の好みでその匙加減は変わっていきます。
さて、今年の新茶はまずまずの良い仕上りでした。年々、ご購入のお客様は限られてきつつありますが、それでも「美味しかった。」とか「今年も良かったよ。」等の好意的な感想を頂けると大変嬉しく、また来年も美味しいお茶をお届けしないとな…と思います。昨今、お茶は斜陽産業と言われる部分も多く店を畳むところも少なくありません。購入してくれるお客様も、ある程度年齢の高い層が多いですしね。お茶はギフトとしても悪くない良い商品なのですが、今まで一般的に家庭にあった筈の急須とか淹れる道具を持っていないとか使った事がないと言う若い世代も増え、老若男女問わず受け入れてもらうには少し工夫や努力が必要なのかも知れません。本当に難しいです。大分前に取引先のお客様から、最近は家庭に急須が無いとかお茶を淹れない、淹れた事がないと言う子供も多いと聞きました。私は、もとよりお茶屋ですし普段から自宅にあって慣れ親しんだいつも家庭にあるモノと思っていましたが、最近の世相ではそうでもないのかも知れません。寂しいですが、それでも試しに使ってみて欲しいと言うのも本音です。廃れつつあるからこそ、もう一度手に取ってその良さを知ってもらいたい。お茶をおすすめするのも大事ですが、そう言った昔は当たり前の事柄を若い世代の方達にも知って頂けたら嬉しいなと思う今日この頃です。