ここ数日ですっかり気温の様相が変わりました。…とにかく寒い。涼しいを通り越して。10月上旬の頃は予想外に残暑がきつくいつまでも秋の雰囲気が薄かったのですが、急な寒暖差に毎日の服装選びは悩みの種です。暑ければ半袖一択でしたが、急に涼しくなれば長袖。でも、長袖も日中気温が上がると暖かい通り越して暑いですからね…難しい。
さて、この気温変化で寒い涼しいが目立つようになるといよいよ温かい飲物が美味しく飲める時分ですよね?暑い時はガシャガシャ入れていた氷の量が1つ2つになり、冷たいぬるいより温かいが好まれます。当然、そうなると急須で…と言う機会も増えると思います。でも、急須でお茶…しかも色が良い深蒸し茶をとなると少し細かい茶葉で急須の茶こしの網部分が詰まりやすくなります。そこで、私は最近、ティーバッグを急須に使っています。茶こしに直接茶葉が触れず、ティーバッグの中で十分に茶葉が開くので色が出ない味が薄い…なんて心配もありません。市販の詰替え用不織布に入れるのも容量や好みの加減に出来て良いですが、慣れないとチョッと面倒くさい。だから市販のティーバッグでも急須に入れて使うと言う提案をするのです。よくボトルで水出しなどにとか、カップに直に…とかでよく使われるかも知れませんが、実際ティーバッグを急須に入れて使うと言うのはチョッと味気ないと思う方も居るかもしれません。茶葉を愛用して急須で飲んでくれているお客様からすると、少し非常識な提案かも知れません。でも、捨てる手間・片づける手間を惜しむ方にはこれが一番楽なのです。当店としても、急須で飲むと言う文化を残したいし、根付かせたい。でも飲んだ後の事を面倒と考える人には急須でと言う手間も面倒くさいと取られがち。故に、この手段が手っ取り早いのです。お茶はお湯で出す事でカテキンなどの抗酸化作用をより抽出できます。むしろ最初から水で…よりお湯で出して後から冷やして飲むと言うのが夏場でも一番栄養素を損なわず飲める飲み方なのです。
ティーバッグはコップに入れるだけ、ボトルに入れるだけではなく急須で淹れたてを是非味わって頂きたい。これは、その為の手軽さの提案です。是非、これをきっかけにお茶を急須で…と言う方が少しでも増えると幸いです。そして出来たら…今度は茶葉をそのまま急須で淹れると言うのも試て頂きたい。古めかしいとか今更とか、中には急須すら馴染みのない方すらいるこの時代…お茶の良さを再確認し、また少しでもいいからゆっくりしたい人時の一助として選択肢に入れて頂ければと思います。